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現地に行くこと ~僕のこだわり~ [ボランティア]

よく東北へボランティアへ行ってきたと言うと「すごいね」と言われます。
その度に「支援の仕方は人それぞれ、僕はたまたま放浪癖があるから現地に行くという選択肢を選んだだけで、それぞれが住んでいる場所でできることはいっぱいあるんだよ」と伝えています。

事実、ボランティア活動一つとっても、僕らが現地に行くだけでは何もできません。
現場での作業で使う道具から、宿泊する場所での食料、トイレットペーパーに至るまで全国からの支援があるからこそ僕たちが現地で活動ができるんです。

僕も支援のほんの一部ですが、機会を見つけてはSNSやブログ等で紹介してきたのも現地に行って全国から幅広く支援していただくことの大切さを痛感してきたからです。


そうは言っても僕にはあるこだわりがあります。

それは現地に直接行って現地の様子を肌で感じること、被災者の方々の生の声を聴くことです。
そして現地ならではの情報を地元で少しでも伝え広げていくことです。


ある日、職場の休憩時間にPCで被災地の情報を集めていた時、ある記事が目につきました。

津波により街が壊滅した南三陸町志津川でコンビニを経営していた家族の記事です。

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「家族5人、青空コンビニ がれきの町で再開 南三陸」河北新報より

ものすごい衝撃を受けた写真の1つです。
この写真を見て今回の被災地訪問で南三陸町にも足を延ばすことに決めました。

そして実際にこのコンビニに行ってみました。



店はプレハブになってました。
南三陸町は三方を山に囲まれて市街地が平野部に集中していたため、全てが流されてしまってまさに陸の孤島状態。
まだオープンしてる店もわずか(コンビニみたいに色んなものが揃うのはここだけ)なので、お客さんがひっきりなしに訪れていました。

地元の農家の方が持ち込んだ野菜を販売するコーナーもあったりして、町の人にとって大切なライフラインになっていました。

水道もまだ復旧しない中、仮設トイレの外にはポリタンクに水を溜めて消毒液や石鹸も置いてあって、細かい心配りが嬉しかったです。
 
 

でも、店の周りはまだ見渡す限り更地。


夜になると暗闇に店の明かりだけがある状態。




わずかだけど、買い物もさせてもらいました。

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店舗名が「…仮設店舗店」になってます。
一日でも早く「仮設店舗」の文字がレシートから消えることを願ってます。

被災地のコンビニでの売れ筋商品はやっぱり食料品ばかりなのかなと思っていたけど、店の人によると「台所用スポンジや爪切りなどの日用品がよく売れて、改めて津波が町の人の生活の全てを奪っていったんだと実感する」とのことでした。

やっぱり現地に行かないと気が付かない事が山のようにあるんだなと感じました。
そして気づいたこと、感じたことを少しでも広げていく大切さも。

5月に石巻である民家でワークをした時に、住人の方が夜に教会にお酒を持ってきてくれて一緒に飲んだ時に「被災地のことが忘れ去られることが一番怖い」と言っていた言葉が耳にこびりついています。

元々フットワークは軽いので、僕はこれからも現地に行くことにこだわっていきたいと思ってます。
そしてこれからも現地の様子や支援情報を発信していこうと思ってます。


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