仙石線全線運転再開を前に不通区間を歩いてみた (陸前大塚駅~東名駅) [被災地訪問]
2015年5月1日(金) 8:10~9:50
陸前大塚駅→東名駅
仙石線は一部区間を内陸部に移して運転を再開します。
今日スタートした高城町駅から陸前大塚駅までは震災前と同じルートを走ってきた仙石線も、ここ陸前大塚駅を越えてすぐに新ルートに進みます。
かつてのルートとの分岐点を見に行きたかったけど、立ち入り禁止になっていて見れませんでした。
このすぐ先なんですけど…
新ルートへと進んだ線路は高架で少しずつ高さを増していきます。
高架の周辺はかさ上げ工事も行われていて、近寄ることができません。
旧ルートは高架よりも向こう、海沿いで写真正面の山の右側へカーブしていました。
新ルートはやがて山の中へと消えていきます。
新たに山を削って作ったルートなので当然道はなく、線路に近づくこともできません。
陸前大塚方面を望む
これ以上、新ルート沿いを進むのは不可能なので、旧ルートになるべく近い道を進むことにします。
東名の集落が見えてきました。
ここは津波で大きな被害が出ました。
震災後、松島海岸駅から代行バスに乗ると、最初に多くの家屋が被災しているのを車窓から目の当たりにするのが、ここ東名集落でした。
石巻市は震災直後から多くのボランティアを受け入れて、街にはボランティアがたくさんいました。
僕も石巻にボランティアに行くときによくこの代行バスを利用していました。
しかし、車窓から見える東名にはボランティアの姿はほとんどなく、復旧のスピードも明らかに石巻とは違っていました。
通るたびに気になっていた集落です。
仮設の階段があったので、そこを降りて集落へ入ることにしました。
避難誘導階段でした。
海から離れた場所では新しい家も増えてきていますが、まだまだ空き地も目立ちます。
しかし海の方へと歩いていくと、景色が一変します。
歪んだままの橋の欄干、被災したままの家、見渡す限りの更地…
仙石線に戻ります。
線路も踏切も撤去されていました。
9:15 旧東名駅に到着。
駅舎は既に撤去されてしまっていましたが、置いてあった枕木や電柱がかつてここに鉄道の駅があったことを物語っていました。
旧駅を見たら、新駅も見たくなるのが人情。
正直疲れていたけど、山の方へと向かいました。
途中まで かつての線路の跡地に沿って進みました。
そして、10分程住宅地の中を進んでいくと新線が見えてきました。
9:50 新東名駅(の近く)に到着。
道路の工事中でこれ以上近づくことができませんでした。
ここからは線路は見えても駅は見えません。
ガードマンの方に伺ったところ、新駅はちょうど左の山の影にあるそうです。
散歩途中の地元の方もガードマンに色々と聞いていました。
地元の方にとっても仙石線の開通は楽しみなんでしょうね。
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