2011GW 5日目 男のロマン [ボランティア]
2011年5月4日(水)
今日も朝に大学生・高校生が合流して大人数なので、4班に分かれてワークです。
避難所へ届ける物資を積み込む高校生たち。
昨日まで僕たちが作業していたアパートへと向かう高校生たち。
僕はリーダーとボランティア3人の計4人で教会近くの民家でワークをすることになりました。
今日の作業は床上浸水してしまった家で、床下に敷き詰めていた炭袋の搬出・清掃、床下に溜まったヘドロのかき出し、消毒用の石灰まきです。
がんがん作業を進めないと1日で終了しない現場だということで、リーダーが黙々と作業を進めるタイプの僕たち3人を選んだそうです。
床下にもぐるために防護服でばっちり決めた2人。
リーダー曰く「最強の3人。もうボランティアじゃなくって完全に業者や(笑)」
いざ床下へ。
コンクリートの基礎に開けられた入口は入るのがやっとの狭さ。奥に進むには、こんな入口を何箇所もくぐらないといけないんです。
中も腹ばいで進まないといけないぐらいの狭さ。
方向転換をするスペースもないので頭から入ったら足から出てこないといけません。
真っ暗なのでヘッドライトの明かりだけが頼りです。
想像以上の閉塞感。
「もしここで余震がきたら…」なんていらんことを考えてしまって、過呼吸になりそうになるくらい精神的にしんどかったです。
そこで作業中はずっと鼻歌を歌って気を紛らわせていました。
だいぶ苦労したけど、午前中に炭袋の搬出はほぼ終了。
これだけの隅袋を床下を這いずり回って運び出しました。
既にヘロヘロな ねこ丸
ここで午前中の作業は終了。
教会が近いので、お昼は教会に戻っていただきます。
防護服姿のまま自転車に乗るメンバー(笑)
すれ違う人はギョッとしていたけど、何人かに「その服どこで売ってるの?」って聞かれました。
みんな床下のヘドロの処理に頭を悩ませているんでしょうね。
午後の作業開始。
搬出した炭袋は高圧洗浄機で表面のヘドロを落として、それを水に浸して塩抜きをしてから天日干しをします。
家の人も総出で一緒に作業しました。
床下組は再び床下にもぐってヘドロのかき出しと消毒の石灰まきです。
ここのヘドロは完全に乾いていました。
この辺りのヘドロは海岸近くの大きな製紙工場を襲った津波が運んできたものなので紙の繊維質を含んだヘドロで、乾くとペリペリとはがすことができるんです。
狭い床下での作業だったのでこれは助かりました。
ゴリゴリ作業をして夕方までには無事に全ての作業を終了しました。
リーダー曰く「今日の現場は男のロマンがあった」だそうです(笑)
どうです?この達成感にあふれる顔
教会に帰る時に家の方に「是非また石巻に来てね、今度は遊びで。」と言われたのが嬉しかったです。
今度来た時に石巻はどこまで復興できているのか楽しみです。
自衛隊風呂に入った後、夕食の前に営業を再開したスーパーに買い出し行きました。
まだ余震が頻発しているので、お酒のコーナーはひもで商品を押さえて陳列していました。
今日もボランティアの3人が帰って行ってしまいました。
残ったのはスタッフ4人とボランティア3人になってしまいました。
食事も少人数。
ちょっと寂しいですが、このメンバーで最後までがんばります。
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