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イチゴ、心と身体に染み渡る [女川]

「ボランティアですか?」

南三陸でボランティア仲間と別れて女川に戻って来てから、きぼうのかね商店街の串焼きたろうの外 のベンチで飲んでいると、おばあさんに声をかけられました。 



ゴールデンウィークの前半はボランティアで南三陸町へ行ってきたこと、後半は大好きな女川町でのんびり過ごしていることなどを話しました。 
おばあさんは仙台の方で被災地に来よう来ようと思っていたけどなかなか来れずに今回初めて女川に来たとの事でした。 
しばらく話をしていると、「もう仙台に戻らな いと」と立ち去って行かれました。 

それから少ししておばあさんが再び戻って来ました。 
手には商店街の八百屋さんで買ったイチゴが。



「宮城の為にありがとうね。これを食べてこれからも頑張ってね。」

そう言って僕の目の前にイチゴを置いてタクシーに乗って帰って行かれました。 
ちょっと酸っぱい宮城産のイチゴが疲れた心と身体に染み渡りました。



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