2013年12月30日(月)
前日に女川に宿泊して、朝に閖上の行方不明者の捜索に車で向かう途中に野蒜駅に立ち寄りました。
震災直後から代行バスで何度も駅前を通過していましたが、一度じっくり見てみたいと思ったからです。
現在も仙台と石巻を結ぶ仙石線は高城町から陸前小野駅の間で鉄道の運転は再開されておらず、代行バスが運行されています。
この野蒜駅の前にも代行バスのバス停が設置されています。
車を停めてホームに向かってみました。
ホームの架線は崩れ落ち、ホームにも亀裂が入っていました。
駅名標は津波で歪んでいました。
あの日のままのポスターは色あせていました。
仙石線は一部区間を内陸に移し運転を再開する予定です。
野蒜駅も内陸部に新しい駅ができます。
もうここに電車が走ることはありません。
駅以外の線路は既に撤去されていました。
駅舎の方へ。
ホームから見た駅舎。
天板が崩れ落ちてしまっているのがわかります。
壁には津波到達点を示すプレートが掲げられていて、津波が1階の天井まで到達したことがわかります。
危険なので駅舎の中には入れないようになっていましたが、隙間から中を見てみました。
内部は津波に流され、天井にも津波の痕跡が…
駅舎の隣にあったコンビニも甚大な被害を受けて閉鎖されていました。
この駅は、もう駅として使われることはありません。
ここがどうなっていくのか、今後も気にしていきたいと思います。