2014年3月15日(土)
女川で津波伝承”復幸男”が開催されたので去年に引き続き参加してきました。
復幸男とは、東日本大震災で約1割もの町民が犠牲になってしまった女川で、「津波が来たら高台に逃げる」ことを”祭”という形で100年後まで伝承するというもので、去年から行われています。
有名な西宮神社の「福男」がモチーフになっています。
今年は本家西宮神社から福男と本家の祭で「開門」と号令をかける開門神事講社の講長も駆けつけてくれました。
スタートは女川に津波が到達した15時32分。
海の近くから、30mの高台にある女川中学校を目指します。
(矢印の坂道を駆け上がります)
今年は女川のマスコットキャラ「シーパルちゃん」も参加しました。
受付開始。
今年は去年よりも多くの参加者がありました。
西宮神社の開門神事講社の議長が参加者に西宮神社から贈呈された黄色い手袋と瓦版を配ってくれました。
スタート直前。
受付の時にひいたクジの順番でスタート位置に並びます。
開門神事講社の議長から一言挨拶。
多くのマスコミも取材に来ていました。
女川に津波が到達した15時32分になりました。
今年のスタートの合図は議長がしてくれます。
「逃げろー!!」
去年のスタートの合図はピストルの音だったので、予想もしてなかった合図でした。
その瞬間、色んな思いが頭の中を駆け巡りました。
あの日あの時、この坂道をどれだけの人が逃げたんだろう?
今まで何度も女川に通いつめて、町の人から津波に追われてはだしで逃げた話なども聞いてきたので、その人が逃げる姿も脳裏に浮かびました。
思わず泣けてきてしまいました。
去年も復幸男の意図は理解して参加したつもりでしたが、どこかイベントに参加しているような気持ちがありました。
今年はきちんとその意図を実感しながら走れたと思います。
でもそんなことを考えられたのは最初だけ。
あの坂道はきつかった…
議長も松葉杖でゴールまで完走。
ゴールは女川の中学生が1000年後の人の命を救おうと町内全ての浜に建立を目指している「女川いのちの石碑」です。
(写真は先月女川を訪問したときに撮影したもの)
今年の1番復幸男(1番になった人)はなんと去年の1番復幸男が2連覇を達成!
僕の順位は去年よりも大幅に下げてしまいましたが、とりあえず完走はできました。
余談ですが、スタート前の受付で参加者名簿を見ると、僕は去年に引き続いて今年も事前参加申し込み1番で、2年連続 裏復幸男になることができました(笑)
来年以降も参加します。
走りで1番になるのは無理なので、これからも裏復興男を目指そうと思っています。
※裏復幸男は正式に認定されるものではなく、僕が勝手に名づけたものです(笑)